感情を出すのをずっと我慢してきた人
自分を抑えてきた人
「感情に振り回されないのがいい子」
「大人になりなさい」
という呪を受けて、
ずっと自分の感情を抑えてきたと思う。
その結果
自分の感情がわからない
自分が何をしたいのか分からない
という不感症(情動鈍麻)になってる人もいる。
これは感情がないんじゃなくて
長年抑えすぎて麻痺しているだけ
内側の声が聞こえなくなっているだけ
だから、自分の感情、想い、願望を素直に出すのが大事。
でも、スピリチュアルにハマり
「自分に素直になればいいんだ!」
「自分を解放すればいい!」
「女性性を解放させよう!」
「子宮に素直に生きれば良い!」
と、おかしな方向に走った結果
・仕事を頑張っている旦那を「自分に素直に生きていないから波動が低い」とジャッジして見下す
・家も子育ても放置してひたすら不倫相手に走る
・感情を出すワークや集まりにばかり集まるようになる
という状態になって
結果的に、感情を抑えていた時より混乱してしまうケースを
スピ界隈では、昔から目にします。
旦那をジャッジするのは、「我慢している自分はダメ」というジャッジの投影だし
不倫相手も自分のシャドウの投影を愛だと誤解しているだけだし
感情を出すワークで、感情を解放した気になっても、鬱になっていくだけです。
例えるなら
今まで野菜を食べずに不健康になった人が
毎日2リットルの生野菜スムージーを飲むようになり
逆に体がおかしくなるようなものです。
極端から極端へ…。
つまり統合されずに
ただ陰陽の極端を走っているだけなんですよね。
感情を抑えるのをやめたからといって
感情に支配をされる必要まではないんですよ。
それは内側も見ずに
外側に投影を続けているだけ。
感情を抑えている人よりも、
感情をそのまま出せる人の方が「素直」ではありますよね。
しかし、感情を外にぶちまけても、
それは「自分と向き合っている」ことにはなりません。
感情も解放されません。
「我慢体質」の人が
感情を少しずつ出せるようになると、
一見、元気になったように見えることがあります。
それは、今まで抑えていたエネルギーが解放され、
活力が戻ったためです。
しかし、そのエネルギーをネガティブな方向に使うと、
人に怒りをぶつけたり、傷つけることになります。
それは自分自身を傷つけることでもあるんだよね。
それでも
長年感情を抑えてきた人にとっては、
「感情を外に出す練習」はとても大切です。
人は感情を抑えることで、最も多くのエネルギーを浪費します。
抑え込むことに力を使いすぎると、
無気力状態になります。
大事なのは、感情を解放させるだけじゃなくて
解放した感情に共感するところまで、セットである必要があるってことです。
今まで抑えていた
怒りの感情を爆発させて、感じきって、味わいきったら
「そうだよね、怒るよね、うんうん」
と自分の感情に共感してあげる。
寂しい感情を爆発させて、感じきって、味わいきったら、
「寂しかったよね、わかるよ」
と共感してあげる。
そうすることで抑えていた感情は解放され、統合され
暴走しなくなります。
楽しさや嬉しさといったポジティブな感情も同じです。
「感じ切る」「味わい切る」ことが大事。
「この幸せがずっと続いてほしい」と思った瞬間、
それは執着になります。
でも、味わいきって、感じきることが大事なんだよね。
感情を味わい切った先にあるのは、
「ネガティブの反対」としてのポジティブではなく、
ただ楽しい、ただ嬉しい
子どものような無邪気で満たされた状態です。


