起業

人間的深みってどうやって身につく?

おはざっす、古田です。

朝、シャワーを浴びながら考えていて腑に落ちたのでシェアします。

いわゆる【苦労をしないと人間的深みは身につかないのか?】について。

孟子は言いました。

天は人に大仕事を任せるとき、必ず大苦境に陥らせる

と。

僕は若い頃は、「若い頃の苦労は買ってでもしろ」的な言葉が嫌いでした。

昭和的な苦労好き、根性主義はもう時代に合わないと思っていたからです。

たしかにその通りで、ただの苦労主義はもう違うなーって感じになってきてますよね。

・苦労してもしなくても別にいい

で良いと思っているんです。

ただ、事実として

やっぱり大変な思いとか、苦労や苦難があってそれを乗り越えてきた人にしか身につかない
人間的深みや魅力ってあるよな…というのも認めています。

僕自身は、何人かのスピ系の人に過去を視られた際に

「自殺してないのがすごい」
「今明るく生きているのがすごい」

と言われたことがある人間なので、多分それなりに苦労はしていると思うのですが…
(死ぬくらいならジャマイカに移住して踊って暮らそうと思っていたので、自殺願望はなかったですが)

まあ自殺こそしようとは思わなかったものの
人生に疲れ切った老人のようなマインドになって
「早く寿命来ないかな…」と思っていたことはあります。

でも今はそんなことはなく、
今が良ければすべての過去は、素晴らしい今を創るための過程なので

すべての過去を肯定できます。

人は今が良ければ、すべての過去を肯定することができるんです。

そうやって苦難の過去を乗り越えているからこそ、
苦しんでいる人に共感ができるし、
人もついてきてくださっているのかな、と思います。

僕の尊敬する人たちもやっぱりそうした深みのある人たちです。

逆に、苦労した過去がない人ってどうなるんだろう?
って考えた時に、僕の中では何人かの人物が頭に浮かびます(苦労全くしたことない人ってかなり少数派ですからね)

1人は、モデルの女性で、家はお金持ち、
「私、両親に怒られたことが一度もないんです」
と言っていたのが印象的でした。

美貌を兼ね備え、頭も良く、仕事でも活躍していましたが

当時の若かった僕から見ても、深みは感じず、
刺さるものや感じるものがありませんでした。
(別に彼女を否定しているわけじゃないですよ、苦労知らずも個性なので、それはそれで素晴らしいと思います)

また、別の女性はカウンセラー起業をしましたが
「人生で嫌なことって言われても、何もないんですよねー、ほんと私ふつーなんです」
と言っていましたが

深みや、辛い現実に苦しむ人への深い共感性は持てないので
起業してからもそれなりに…って感じでした。

まあ人生として考えた場合

・めちゃめちゃ色んな経験をして、それを乗り越えるのか
・そんなに嫌なことはなく平穏な人生を生きるのか

どっちでも良いと思います、どっちも良さがあるから。

でも、コーチやコンサル、スピ、カウンセラー、セラピストなど

お客さんに頼りにしてもらったり
リーダーとして人についてきてもらったり
誰かを癒やしたりする人になるなら

やっぱり人間的深みってあると良いなーって思うんです。

もし今、あなたが辛い現実にいたとして

苦労知らずの人に相談しても、その人は
形式としては「つらいですね」とか「わかります」とか言えると思うし
カウンセリングの技術を使うことはできます。

でも、本当の意味での共感ってできないですよね。

牛は色彩を認識できないそうですが、
牛が喋れたとして、

「夕日ってきれいだよねー、真っ赤で」

と言っても、本当の意味での共感は牛はできないですよね。

なぜなら赤を見たことがないから。

でも、あらゆる経験をした人は
どんな経験に対しても、それと同じか、共通性のある経験を持っているから

本当の意味での共感をすることができるし、
それって伝わるんですよね。

例えば僕は、ペットが死んでしまって落ち込む人の気持ちってあんまり共感できなかったんですが
(ハムスターと金魚くらいしか買ったことがないから)

でも、自分を親鳥だと思いこんでくれたペットの鳥が死んだ時は、
この世の地獄かと思うくらい憔悴してしまったので

今は理解と共感を持つことができます。

これも、鳥を飼ったことがない人からすれば
「いやいや、鳥くらいで!」
と思うかもしれません。

経験しないとわからないですよね。

僕の大学時代の心理学の先生の言葉を思い出します。

「人はなぜかオカマに人生相談をしたくなる、なぜだと思う?オカマは自分の心と体がバラバラという自己同一性の不一致に悩んで、それを乗り越えてオカマとして生きているから、だから相談したくなるんだよね」

辛い人生経験のある人も同じですよね。

・本当の意味での共感をしてくれるから
・人間的な深みがあるから
・それを乗り越えた人だから

だからこそ、この人に頼ろう!…と思ってもらうことができます。

だから辛い出来事も、いつか誰かを助けるためになるんですよね。
孟子は言いました。

天は人に大仕事を任せるとき、必ず大苦境に陥らせる

 

じゃああなたがつらい経験をされたのは
あなたが誰かを助けるという、素晴らしい仕事を成し遂げるためかもしれませんね。

大丈夫、すべての過去は肯定されます。

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