古田です。
人間が幸せになる上で、最も大事なスキルってなんだと思いますか?
色々な意見があると思います。
「やっぱり学歴でしょ」
「頭の良さ」
「スピ能力」
「顔だ!」
「身長さえあれば!」
僕は、『人と接する感性』だと思っています。
よくある言葉で言うとコミュニケーション能力なんですが、
ちょっとニュアンスが違うんですよね。
感性(センス)って言葉がぴったりなんです。
で、このセンスって基本的には子どもの頃に伸びるんですが、
基本的に、人と接する感性って大人になってからアレコレ頑張ってもあんまり変わらなかったりするんですよね。
大人になってから
マインド変えて明るくなったり、
コミュニケーションスキルを体系的に学んで、技術的なコミュ力は上がったりするけど、
根本的な『人と接する感性』ってほとんど変化してないんだよね。
幼児教室の先生とか、子育て関係のプロの人とかは良く知っていると思うのだけど、
脳科学的に人間には大人になってから伸びる能力とそうじゃない能力があって
例えば、音楽のセンスとか、スポーツのセンスとかもそうだけど
やっぱり子どもじゃないと大きく伸びない能力ってあって
人と接する感性もそのひとつなんだよね。
子どもの頃に、友だちが作れなかったり
そもそも同世代の子どもがいるような環境じゃなかったりすると
大人になっていっけん、普通に周りとうまくやれている感じでも、やっぱり何か、感性的な部分で違いがあるんですよね。
特に会社みたいな社会とか、起業家の世界とかもそうなんですが
まあ普通にコミュニケーションも取れるし、
周りともうまくやっているけども、
やっぱり何かが違う。
ほんとこういうのは言語化できないんですが、
『人と人が友人になる谷を超えられない』みたいな感じなんです。
こうなると、利害関係がある相手じゃないと人間関係を保てなかったりするんですよね。
でも、人と接する感性があると、最初はただの利害関係の相手でも、
徐々に本当の関係性を構築できるわけです。
だから子どもの頃に周りに友だちがいて、多くの時間を友人と接してきたってすごく大事だなあと思うんですよね。
僕で言うと、姉もいたし、赤ちゃんの時から幼馴染に囲まれていたので、
そういう意味では凄く恵まれた環境にあって
他者と精神的に深い関係を作ったり
割とどんな世代や国の人とでも友人になれたりするんです。
冒頭でも書いたとおり、
お金を稼ぐ能力よりも、
ものすごいスピ能力よりも、
学歴や頭の良さよりも、
身体能力や、芸術スキルよりも、
身長や顔よりも、
髪の毛の量よりも、
幼少期に親や環境から授かった
人と接する感性のほうがずっと価値があると感じています。
IQが130以上あって天才的でも、周りと適切な人間関係を作れなくて病んでしまう人も多いですよね。
だったら、凡人でもいいから、むしろ、平均より能力が劣っていたとしても周りと人間関係を作れるほうが
幸せな人が多いですよね。
昔、軽度知的障害者の若い人たち(高校生〜20代)のサッカークラブに毎週遊びに行っていたことがあるのですが
精神年齢はみんな、中学生くらい
だけど、楽しそうで、給料も障害者雇用ですごく安いけど、そんなの彼らの人生の楽しさには関係なくて。
それって彼らが、サッカー仲間という友だちもいて
他者との関係性を作れる感性があるからなんですよね。
あと、ビジネス的にいっても
やっぱり最後は人間関係になってくるのですよね。
すごい社長ほど、親友みたいなビジネス仲間がたくさんいたりします。
社長が社長同士で遊ぶのが好きなのも、
遊びの中で『形式的じゃない本当の人間関係』を作れるからです。
僕の場合、
基本的に子ども頃から友人は常にいたのですが
20歳そこそこの頃に、プライドの高いクソヤローになってしまったことがあって、
そんな時、1人で旅をしていた異国(ウクライナ)でできた友人に
すごく助けられて、
1人でうっかり遭難したら本気で死ねるような、シベリアみたいな大地を夜行列車で旅して
そこでも親切な人に助けられて
友人にたくさんの友人を紹介してもらって歓迎されて
ほんと、人間ってありがたいんだなって
魂レベルで理解したんですよね。
人と関係性を構築する感性や、お互いを慈しむ心とか
そういうものの価値の大きさがよくわかるようになったんです。
こういう人と関係性を作る能力がなかったら
いくら他の能力が高くても、AIのが優秀じゃね?ってなっていくわけです。
親が子どもに与えられる最大のギフトって、
親からの愛
親と接する時間
そして、友人たちがいる環境
だと思うし、自分の子にはそういうギフトをめいいっぱいあげたいなーって思うんです。