起業

戦前の日本にいた天才とは?

古田です。

第二次世界大戦において、日本がアメリカに負けた理由を知っていますか?

「そもそも無謀な戦いだった」

と、教わっているかもしれませんが

色々な書籍を読むと、

・実は技術力では負けてなかった
・最初は7〜8割の戦場で日本が勝っていた

などなど、割と日本も勝算があった気配もあります。

しかし結果はボッコボコにされてしまいました。

なぜ負けてしまったかと言うと…

アメリカは資産マインドで、
日本は決戦マインドだったからです。

そして開戦前に違いを指摘した天才が日本にいました。

それが、石原莞爾(いしはら かんじ)という人物です。

日本陸軍の異端児と呼ばれた人物で、ドイツに留学中はなぜドイツが戦争で負けたのか?を研究していました。

その研究から「これやったから負けたんや…」というのが、直接日本が負けた理由と重なります。

その違いが、
先ほどの

・資産マインドと決戦マインドの違いです。

アメリカは資産を積み上げて、資産の力で戦いました。
日本は努力と根性で決戦を挑みました。

石原莞爾は日本に対して、こう戦うべきだと主張しました(残念ながら、その主張は潰されてしまいましたが)

・無駄に戦線を広げすぎず、集中する(つまりエネルギーの無駄遣いをなくす)
・満州国を豊かにして、日本に資源が供給されるようにする(満州国を資産として育てる)
・日本の国力、生産力を充分に上げる(十分な国力に達するまで開戦しない)
・とにかく防衛力を高めて、長期的な戦いに耐えられるようにしておく

このような主張です。

しかし日本は

サムライが一騎打ちをして相手を倒すかのように、なんか戦って大勝利をすれば終わるだろ!

という短期決戦な考えを持っていました。
これが決戦マインドです。

石原莞爾が、資産を積み上げて、長期的に生きていけるようにして、戦争をする。

と主張していたのとは真逆です。

当時の日本人はめちゃめちゃ強くて、アメリカの偉い人はマジでびびってました。
精強で恐れ知らず、頭も良くて規律正しく士気も高い、しかも訓練をしすぎて全員が武道の達人みたいな感じです、間違いなく個々の力では当時の世界最強の集団です。

日本人は全員が達人になるように訓練に訓練を重ねました。
「千日の稽古を鍛と言い、万日の稽古を錬と言う、これが鍛錬である」
という宮本武蔵の言葉を彷彿(ほうふつ)とさせます(五輪書に書いてあるよ)、男の子なので僕はこういうのワクワクします、かっけー。

ついつい、木刀でも買って1日1000本くらい素振りをしたくなります。

さて、日本はそんな鍛錬の結果、
暗闇の中、遠くまで見通せる眼力の達人が見張りをしたり
戦闘機の達人的パイロットがゼロ戦で戦い、アメリカの戦闘機をバッタバッタと倒したり

まあすげー活躍をしました。

でもこれ、いわゆる【人間の努力と力でなんとかする】という労働思考です。

一方アメリカは、達人の力に頼らず、技術の力で仕組みづくりをしました。

ビジネスを学んでいる方ならピンと来る方もいると思いますが
仕組みづくりとは=まさに資産マインドな考え方です。

例えば、暗闇の中遠くまで見通せる達人に頼らず、暗視スコープを使いました。

敵を発見するのにレーダーを使いました、その結果日本に圧勝するようになりました。

ちなみにレーダーなら日本もとっくに開発してたそうです、やっぱり日本最高…か?!…しかし

海軍は「そんな避雷針みたいなもん、戦艦につけるかバカ!ダサすぎ!武士はそんなものに頼らない!」と言って、レーダーの設置を許しませんでした。

とにかく頭が固くて、新しいものを受け入れない。

僕は子供の頃に剣道をしていて、本業は警察官の先生方にしごかれましたが、
まさにあの人達みたいな感じの人たちが日本の軍部の上層部だったんだろうなーっと想像すると

まあそりゃそうなるよな、あの人たち自分の世界観が絶対正義だもんな…とめちゃくちゃ納得できます。

ゼロ戦のパイロットは達人的な操縦で、正確にアメリカの戦闘機にヒットさせて大活躍しますが、
そもそもアメリカは

・当たらなくてもかすっただけで爆発してダメージを与える攻撃の開発
・ゼロ戦に攻撃されても耐えられる厚い装甲の戦闘機

という仕組み化によって、パイロットのレベルが低くても日本に圧勝できるようにしてしまいました。

たしかに、日本人はすごいです。

達人的な研鑽力…
ありえないほどの精神力…
職人の技術力…
IQも高い…
健康的で長生きな体質…
みんなで同じ方向に向かっていった時の強さは半端ない…
自己犠牲の精神がDNAに宿っている…(これは科学的に証明されていて、自己犠牲をする傾向が日本人男性の遺伝子に存在するそうです)

でも、資産マインドには最終的に負けてしまうのです、これはもう物理法則みたいなもので
避けられません。

例えば今だって、
「日本の町工場の職人はすごい!世界一!かっこいい!」って感じだったのが
いつのまにかアメリカが最新テクノロジーで上回ってしまって日本が負ける…

みたいなのがあるあるですよね。

もし、当時の日本が石原莞爾の助言を受け入れて
資産マインドと日本人の強さを融合していたら…

それで勝てたのかは分かりませんが
きっととてつもなく強い国になっていたのは間違いないでしょう。

さて、起業の世界を見ていると

決戦マインドの人も多いなと思います。

決戦マインドとは、とにかく大勝利をすれば勝てる!という考えですが、

一発一発の、でっかい月商を狙っている起業家はまさに決戦マインドです。

・一撃で億ローンチ!

みたいな感じです。

僕も目標月商や年商はあるし、メンバーさんたちにも「月商○○を半年で目指しましょう」と一緒に進んでいくのですが

それはあくまで、資産を積み上げるようにビジネスを作った上での、安定した収益での月商です。

しかし決戦マインドの人は、一発ででっかい月商を取ることばかり考えています。

その結果、ビジネスは長続きせず短命に終わります。

僕は資産マインドでビジネスをしていて、

・一発の売上より、いかに安定した収益を作るか
・資産を作るかのようにビジネスを築く
・仕組み化を常に進める
・短期的に全力を出して勝負!…ではなく常に8割の力で長く続ける
・稼ぎきって引退!ウェーイ!じゃなくて、長く愛されて続くビジネスを作る
・勝つのではなく、負けない生き方(負けない生き方のがエネルギー効率が良い)

というのを意識しています。

ビジネスを長くすればするほど、年齢を重ねれば重ねるほど、こういう考え方になりました。

売上の大きさも大事ですが、それよりはいかに持続するか、いかに安定するか、いかに喜ばれるかです。

例えば、普通に善意で「こういうやり方をすればもっと売上が上がるのになぜしないんですか?」と助言をくれる方もいます。

でもそのやり方が【短期的には売上が伸びるけど、長期的にはちょっと違う】というものだった場合は
あんまりやる気になれなかったりするのです。

それよりは【短期的にはあんまり効果がないけど、長期的には絶対プラス】なことのほうが
僕はやる気が起きます。

もちろん【短期的にも効果あるし、長期的にもグッド】なことを基本やっていますが。

例えばこうやってブログを書いているのも

僕のことを深く知ってもらえるから、それで僕のコンサルを受けたいと思ってくれて売上も短期的に伸びるし、
ブログ記事は書いた後でもずっと読まれるので、LINEとかでシェアした後も、誰かが読んでファンになってくれる資産としての側面も持ちます。
だから長期的にも効果的なんです。

ブログを書いてない人より
ブログを何年も書き続けてて、どの記事もすごく参考になる…なほうが売れる起業家になれますよね。

起業界隈を見ていると、若い男性ほど血気盛んだから決戦マインドで、
30代以降の女性は割と、資産マインドになれる人が多いかなーと思います。

もちろん女性でも決戦マインドな人たちはいます。
月商○桁をふりかざしている人も、毎月その月商なのではなく
実は1回だけその月商になったことがある…というケースも多いです。

僕ももっと若い時は「売上をガンガン伸ばす!」と思っていたりしたんですが
今はそれよりも安定性、持続性を意識しています。

一時的に話題になってわっと広がるけど、いつのまに消えてしまった飲食チェーンとか、ビジネスって結構あるじゃないですか

それよりも、100年以上愛される京都の老舗みたいなビジネスのほうが
自分らしく、穏やかに安らかに営んでいけると思うんですよね。

もちろん、わっと売れてる人を見るとすごいなーって思うし、全然否定はしません、それも個性ですからね。

でも僕は生まれ持った星や遺伝子的に、どっちかっていうと資産マインドなんです。

ギネスに乗るような長く続く会社って、全部日本の会社なんですよ。

世界最古の会社は金剛組で、聖徳太子の号令で作られたのが始まりで、創業578年になります。
世界最古の宿も日本にあります。
京都には100年以上の会社がそこらじゅうにあります。

いっぽうで、いくらでかくて儲けててすげーって言われてても
googleもTESLAもMetaもAppleもマイクロソフトも

日本の会社から見れば新参のひよっこです。

たしかに世界的なすごい会社だけど、
何百年続いてる方が、実はすごいんだなって最近になって感じてきています。

最近は中国人のエリートも松下幸之助とか、稲盛和夫とか、
日本の古い経営者から学ぶそうです、なぜなら中国には長く続いている会社がないから。

日本の会社のように長く愛され
アメリカの会社のように仕組み化をする。

そんなビジネスを作っていきたいなーって思うんです。

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