昔、ある高名なお坊さんがいました。
侍がお坊さんに聞きました。
「おい坊主、極楽はあるのか?」
お坊さんは言いました
「うるせえよ人殺しめ」
侍は鬼の形相になり、お坊さんに斬りかかりました。
「それが地獄じゃッ!!」
お坊さんが一喝すると、寸でのところで刀が止まりました。
侍が何かに気づいたようにハッとすると
「それが極楽じゃ」
と、お坊さんは笑顔で言いました。
…地獄も天国も、死後の世界ではなく、僕たちが生きているこの世界にあります。
この侍のように、意識の変化によってどちらに行くことができます。
インドでは、地獄でも天国でも、同じ食事が出るそうです。
でも、どちらもお箸が長く、食べることができません。
天国では、それならばとお互いの口に食べ物を運び合うので、みんなが食事をすることができます。
地獄では、他人に分け与えようとしないので、誰も食事をすることができません。
この話も、死後の世界ではなく、現世の在り方について語っているように思えます。
あなたは天国にいますか?それとも地獄にいますか?
僕たちは、目に見えないステージの中(階層)を生きています。
神ステージ
天国ステージ3
天国ステージ2
天国ステージ1
中間ステージ2
中間ステージ1
地獄ステージ
ざっくりこんな感じになっているのですが、
在り方、生き方でステージは変わっていきます。
基本的には上のステージのほうがお金持ちや富裕層が多いですが
中にはお金はあっても地獄ステージにいる人や、
神ステージでもお金という概念から開放されている人もいます。
上のステージに上がるためには魂を成長させるしかなく、
そのためには徳を積んだり、不平不満や悪口を手放したりする必要があります。
年商1000億企業の元社長は、Zoomごしでしたが「経営で成功するために陰徳を積め」と教えてくれましたが、このステージ理論を無意識に理解していたのだと思います。
陰徳を積むとは、誰も見ていないところでゴミを拾うなどのことです。
僕は色々な人を見てきました。
若い頃にいた日雇いバイトの世界では、半分ホームレスみたいな人たちと一緒に働きました。
やばい人や嫌な人もいれば、そういう環境の中で地獄に仏のように良い人もいたりとかしました。
逆に成功した社長や富裕層の人たちと一緒に食事をすることもありました。
お金だけあっても孤独な成り上がり社長や、お金にも愛にも満たされているお金持ちもいました。先祖代々の加護に守られているかのような良い家柄の人たちもいました。
だからこそ、このステージ理論を知った時に腑に落ちました。
そして、僕自身、地獄にいたこともあります。
今は中間ステージ2にいますが、天国ステージから救いの手を差し伸べてくださる人もいます(引き上げようとしてくれる方がいます、ありがたいことです)
ほとんどの人は中間ステージ1にいて、富裕層は天国ステージ1が多く、貧困層は地獄ステージにいる方が多いです。
ちなみに、
「私はステージが高い!!」
と威張っているスピ系の人はだいたい中間ステージ1か地獄ステージにいます。
基本的に、他力のみではステージは上がりません(そうできています)
なんかすごそうなスピリチュアルなエネルギーとか受けても、それは他人のエネルギーです。
他人のエネルギーだけでは階層(ステージ)は上がりません。
神社にお願いをするのも、パワーストーンをジャラジャラつけるのも、すべて他力です。
だから、スピの力でステージをあげようとする人ほどステージが変わりません、他力本願だからです。
もちろん、他力が悪いわけではありませんが
自己成長によって魂のレベルが上がるので、他力本願のみでは上がれないのです。
自己成長と他力が逆になっているとステージが上がりません。
他力に頼ると、依存エネルギーが増えて周りに依存的な人が集まったりします。
スピに依存的な人が集まるのは、スピリーダーが他力エネルギーを使うからです。
するとうまくいっているように見えてトラブルが多発します。
何年か前「龍使い」が流行りましたが、あれはまさに他力です。
ちなみに、下のステージにいけばいくほど重しがつくので上に上がるのが難しくなります。
「蜘蛛の糸」という小説を知っていますか?
国語の教科書で読んだことがある方が多いと思います。
蜘蛛の糸では、罪人が地獄に落ちたけど
その罪人には一度だけ水に落ちかけていた蜘蛛を気まぐれで助けた善行があって
地獄の上から救いの蜘蛛の糸がおりてきて、それを登って地獄から出ようとするのですが
他の亡者たちが糸を登ろうとして下からくっついてきて
それを蹴落とそうとしているうちに糸が切れて…また地獄に落ちてしまったという話ですが
地獄ステージにいる人はまさにこれと同じです。
不平不満、嫉妬、悪口、他者依存、被害者意識…
こうしたマインドがあなたを地獄ステージに落としますが
地獄ステージから這い上がるためには、これらの負のマインドを捨てる必要があります。
蜘蛛の糸のように、善行をしていると
少しだけ、上の階層に行けるチャンスが訪れます。
そんな時、
集まったら悪口大会を始める友人たち…
身近な人たちから発せられる不平不満、愚痴。
自分の中からまた湧き上がってくる嫉妬心や怒り、被害者意識、不満。
こうしたものたちが地獄の亡者のようにあなたの足に絡みつき、地獄へ戻そうとします。
それでもあなたがステージを上げる時は
「あの人は変わってしまった」
「あいつは生意気だ」
などと、残された亡者たちがあなたの悪口を言い始めて、元に戻そうとします。
あなたは
「自分が悪いのかな」
「嫌われたくない」
と思ってしまったりします。
しかし、
それでもあなたがステージを上げても
また、気がついたらあなた自身が
不満を感じていたり、誰かの悪口でついつい盛り上がってしまったりして
ステージを上げたはずなのに、自ら戻ったりもします。
そんなことを繰り返し、反省しながら
またステージを上げて、徐々に上に行けるようになります。
まさに僕がそうでした。
金銭的に豊かになり、理想の人生を手に入れて、愛に満たされた魂になるためには
ステージを上げる必要があります。
不平不満、悪口、他人の粗探し、嫉妬、やっかみ、被害者意識、すべて捨ててください。
善行を積み、自己責任で生き、行動してください。
知識を集めるだけの頭でっかちや、スピエネルギーに依存するだけの餓鬼にはならないでください。
お金だけを求める亡者や、マウンティングや承認欲求だけを生きがいとする修羅道にも落ちないでください。
腐らず行動していれば、必ず誰かが見ていてくれます。
「メンターが贔屓(ひいき)している!」と不満に思うなら、自分を振り返ってください。
蜘蛛の糸が降りてくる人は、いつでも誠実に自分と向き合っています。